外壁塗装は、ご自宅のメンテナンスの中でも、特に大きな費用がかかる工事の一つです。100万円を超えることも決して珍しくない、大切なご自宅への大きな投資。だからこそ、工事が終わった後には、「思い切ってやって、本当に良かった」と、心から満足したいものです。
しかし、残念なことに、全ての方がそのような満足感を得られているわけではありません。私たち専門家のもとには、他の業者で工事をしたお客様から、「こんなはずじゃなかったのに」という、後悔の声が寄せられることもあります。
せっかくの大きな決断を、決して後悔に変えてほしくない。そんな想いから、この記事では、外壁塗装で実際にあった「よくある後悔」を、ランキング形式でご紹介します。先輩たちの失敗談に真摯に耳を傾け、同じ轍を踏まないための具体的な対策を学ぶこと。それが、あなたの外壁塗装を成功へと導く、最も確実な近道となるはずです。
【後悔TOP1~3位】色・仕上がりに関する後悔
外壁塗装の後悔として、圧倒的に多いのが、日々の暮らしで常に目にすることになる「見た目」に関するものです。特に、色やツヤ感といった、仕上がりのイメージ違いは、後からやり直すことが難しく、長い間、もやもやとした気持ちを抱え続ける原因となってしまいます。
1位:完成したら、見本と色が全然違った
これは、最もよく耳にする後悔の声です。小さな色見本やカタログで見た時は、とても素敵な色だと思ったのに、実際に家全体に塗られたら、「なんだか、思っていたより明るすぎる…」「白っぽくて、落ち着きがない感じがする」と感じてしまうケースです。
この現象は、「面積効果(めんせきこうか)」と呼ばれています。同じ色でも、小さな面積で見るよりも、大きな面積で見た方が、色はより明るく、そして鮮やかに見える、という目の錯覚の一種です。この効果を知らないまま、小さなサンプルだけで色を決めてしまうと、こうしたイメージ違いが起こりやすくなります。
対策としては、できるだけ大きなサイズの塗り板サンプル(A4サイズ程度が理想)を業者に用意してもらい、実際に家の外壁にあてて、朝・昼・夕、そして晴れの日と曇りの日で、色の見え方がどう変わるかを確認することが非常に重要です。
2位:汚れが目立ちやすい色を選んでしまった
せっかくきれいにしたのに、数年で雨だれの跡や、土埃の汚れが目立ってきて、がっかりした、という後悔も少なくありません。
例えば、真っ白な外壁は、清潔感がありとてもお洒落ですが、雨水に含まれる埃などの汚れが付くと、黒い筋となって目立ちやすくなります。逆に、真っ黒や紺色といった濃い色は、モダンで格好良い印象ですが、黄砂や土埃といった、白っぽい汚れが付くと、かえって目立ってしまいます。
もし、汚れの目立ちにくさを重視するのであれば、グレーやベージュ、薄いブラウンといった、中間色を選ぶのがお勧めです。これらの色は、様々な種類の汚れと色が近いため、汚れが付着しても、比較的目立ちにくいという特徴があります。
3位:ツヤの有無を確認せず、安っぽい仕上がりになった
外壁用の塗料には、光沢のある「ツヤ有り」から、落ち着いた印象の「ツヤ消し(マット)」まで、いくつかの段階でツヤの度合いを選ぶことができます。このツヤの有無が、家全体の印象を大きく左右します。
一般的に、ツヤ有りの塗料は、表面がツルツルしているため、汚れが付きにくく、耐久性も高い傾向にあります。一方で、光を反射しやすいため、人によっては「テカテカして安っぽく見える」と感じることもあります。逆に、ツヤ消しの塗料は、しっとりとした高級感のある仕上がりになりますが、ツヤ有りに比べると、表面の凹凸に汚れが付きやすい、という側面もあります。
色だけでなく、このツヤの度合いについても、事前に業者とよく相談し、仕上がりのイメージを共有しておくことが、後悔を防ぐための大切なポイントです。
【後悔TOP4~5位】費用・契約に関する後悔
見た目の後悔と並んで、深刻なトラブルに繋がりやすいのが、お金や契約に関する後悔です。特に、費用の安さだけで業者を選んでしまったり、契約内容をよく確認しないままサインしてしまったりすると、後から大きな金銭的、精神的な負担を強いられることになりかねません。
4位:見積もりにない追加費用を後から請求された
これは、金銭トラブルの中でも、特に多く見られるケースです。「工事が終わった後になって、見積書の金額とは別に、『この作業は追加です』と言われ、高額な費用を請求されてしまった」という後悔です。
こうしたトラブルは、契約前の「見積書」の内容が、曖昧であることが主な原因です。例えば、「外壁塗装工事 一式 〇〇円」というように、大まかな項目しか書かれていない見積書は、非常に危険です。信頼できる業者が作成する見積書は、使用する塗料のメーカー名や製品名、塗装する面積、そして「高圧洗浄」「下地補修」「雨樋の塗装」といった、作業の一つひとつが細かく記載されています。
契約を結ぶ前に、見積書の項目を指し示しながら、「この金額には、どこからどこまでの作業が含まれていますか?」と、一つひとつ確認する作業を、決して怠らないでください。
5位:「今だけ」という言葉に焦って契約してしまった
訪問販売などでよく見られる手口ですが、「この場で契約してくれたら、特別に30万円値引きします」「このキャンペーン価格は、今日までですよ」といった言葉で、契約を急かしてくる業者には、最大限の注意が必要です。
これは、お客様に他の業者と比較検討させたり、冷静に考える時間を与えたりしないための、典型的な営業テクニックです。その場でのお得感に釣られて焦って契約した結果、後から調べてみたら、値引き後の金額ですら、他の業者よりも高かった、ということも珍しくありません。
本当に自社の工事内容に自信があり、お客様のことを考えている業者であれば、お客様が納得いくまで、じっくりと考える時間を与えてくれるはずです。「契約を急かす」ということ自体が、その業者が信頼に値しないという、何よりのサインだと考えてください。
【後悔TOP6~7位】品質・業者対応に関する後悔
工事が完了した直後はきれいに見えても、数年後にその真価が問われるのが、外壁塗装です。本来であれば10年以上持つはずの塗装が、わずか数年で劣化してきてしまう、といった品質に関する後悔や、工事期間中の業者の対応に関する不満も、深刻な問題として挙げられます。
6位:数年で塗装が剥がれてきた(手抜き工事)
「高いお金を払ったのに、3年もしないうちに塗装がパリパリと剥がれてきてしまった」という、最も悲しい後悔の一つです。こうした早期の不具合は、そのほとんどが「手抜き工事」に起因します。
具体的には、塗装の寿命を左右する最も重要な工程である「下地処理」が、ずさんであった可能性が非常に高いと言えます。例えば、壁の汚れを落とすための高圧洗浄が不十分であったり、ひび割れの補修が丁寧に行われていなかったり。あるいは、塗料を薄めすぎたり、メーカーが定めた乾燥時間を守らなかったり、といったことが考えられます。こうした手抜きは、完成直後には見抜くことが難しく、数年が経過して初めて発覚するのが、この問題の根深いところです。
7位:職人のマナーが悪く、近隣とトラブルになった
工事期間中、お客様が意外とストレスを感じるのが、現場で作業する職人の対応です。例えば、お客様への挨拶がなかったり、敷地内でタバコを吸ったり、大声で私語をしていたり。こうしたマナーの悪さは、お客様を不快にさせるだけでなく、ご近所からのクレームに繋がり、人間関係のトラブルにまで発展してしまう可能性があります。
また、塗料が隣の家の車に飛んでしまった、といった物損事故も、残念ながら起こり得ます。こうした事態に、会社として誠実に対応してくれるかどうかも、業者選びの重要なポイントです。工事期間中、お客様が安心して過ごせるかどうかは、現場の職人一人ひとりの教育が、どれだけ行き届いているかにかかっているのです。
後悔しない業者選びの核心は「責任の所在」
ここまで、様々な後悔の事例を見てきましたが、これらの問題は、突き詰めると、すべて「業者選びの失敗」に行き着くと言っても過言ではありません。では、後悔しないためには、どのような視点で業者を選べば良いのでしょうか。その核心は、「工事の全工程に対して、誰が責任を持つのか」という、責任の所在が明確であるかどうかにあります。
トラブル時に「誰が」責任を取るのか?
例えば、下請け、孫請けといった多層的な構造で工事が行われている場合、もし工事後に何か不具合が発生した際に、責任の所在が曖昧になりがちです。「それは、実際に作業した下請け業者の責任です」と、元請けの会社が対応してくれない、といったケースも考えられます。
職人直営店の安心感
その点、ご相談から診断、施工、そして工事後のアフターフォローまで、すべてを自社の社員が一貫して行う「職人直営店」であれば、責任の所在は常に一つです。工事に関するすべての責任を、会社として負うという明確な覚悟があります。
私たちリフォームの松もとは、この職人直営の体制を貫いています。一級塗装技能士という国家資格を持つ自社の職人が、最初から最後まで、責任を持ってお客様の住まいと向き合います。この「責任感」こそが、お客様に提供できる最大の安心であると、私たちは信じています。
https://www.reform-matsumoto.jp/paint
先輩たちの後悔に学び、納得のいくパートナーシップを築く
外壁塗装の成功は、どのメーカーの、どんなに優れた塗料を選ぶか、ということ以上に、心から信頼できる「パートナー」としての施工業者を見つけられるかどうかに、かかっています。
そのためには、まず、先輩たちが経験した「後悔の声」に、真摯に耳を傾けることが大切です。彼らがなぜ失敗してしまったのかを知ることで、ご自身が業者を選ぶ際に、どこに注意すべきか、何を確認すべきかという、明確な基準を持つことができます。
価格の安さだけで判断するのではなく、見積もりの丁寧さ、説明の分かりやすさ、そして何よりも、担当者の誠実さや、会社としての責任感。そうした、数字には表れない部分も含めて、総合的に判断すること。そして、いくつかの業者と直接話し、ご自身が「この会社なら、大切な家を任せられる」と、心から納得できる一社を見つけること。それが、10年後も「やって良かった」と思える、満足のいく外壁塗装を実現するための、唯一の方法です。

