浴槽のお湯が減る原因は?水位が止まる位置でわかる水漏れ箇所と対処法

「浴槽にお湯をためたはずなのに、入ろうとしたら水位が下がっていた」

「排水栓はきちんと閉めたのに、翌朝には浴槽が空になっている」


このような症状が起きると、浴槽そのものから水漏れしているのではないかと不安になりますよね。


浴槽のお湯が減る原因として多いのは、排水栓の汚れやパッキンの劣化です。しかし、追い焚き口の接続部分や配管、浴槽本体のひび割れなど、別の場所に原因が隠れていることもあります。


原因を探すときのポイントは、浴槽のお湯が「どの高さまで減って止まるか」を確認すること。水位の下がり方を観察すると、水漏れが疑われる場所をある程度絞り込めます。


今回は、浴槽のお湯が減る原因と自分でできる確認方法、修理を依頼した方がよい症状について解説します。




■浴槽のお湯が減る原因は水位が止まる位置から絞り込める

浴槽のお湯が減っていることに気付いたら、すぐに水を抜かず、どの高さで水位が止まるかを確認してみましょう。


水位の下がり方と考えられる原因の関係は、次のとおりです。


水位の下がり方|考えられる原因


排水口まで空になる|排水栓の汚れ、取り付け不良、パッキンの劣化


追い焚き口付近で止まる|循環口の接続部分、パッキン、追い焚き配管の不具合


毎回同じ高さで止まる|浴槽本体のひび割れ、部品の接続部分からの水漏れ


水位はあまり減らないが床が濡れる|浴槽下の排水管や給水管、接続部分からの水漏れ


住宅設備メーカーの案内でも、水位がどこまで下がるかによって確認する場所が異なるとされています。排水口までお湯が減る場合は排水栓、追い焚き口付近で止まる場合は循環口側の確認が必要です。


ただし、水位だけで原因を断定できるわけではありません。あくまで点検する場所を絞り込むための目安として考えましょう。


参照:ユニットバス(風呂)の浴槽のお湯が溜まらない




■浴槽のお湯が減ったときに最初に確認すること


・水位がどこまで下がるかを確認する

まずは、自動保温や追い焚き機能を停止し、誰も入浴しない状態で水位の変化を確認します。


浴槽の縁から水面までの距離を測るか、同じ位置から写真を撮っておくと比較しやすくなります。数時間後にもう一度確認し、どの程度減ったか、どの高さで止まったかを記録してください。


気温や経過時間によっては、蒸発などでわずかに水位が変わることもあります。短時間で明らかに減っている場合や、毎回同じ症状が起きる場合は、どこかから水が漏れている可能性があります。


床や浴槽の周囲が濡れているときは、確認のために水をため続けるのは避けましょう。見えない場所へ水が回っているおそれがあるため、浴槽の使用を控えて早めに専門業者へ相談してください。



・排水栓に汚れが挟まっていないか確認する

浴槽のお湯が排水口まで減ってしまう場合、最初に確認したいのが排水栓です。


髪の毛やぬめり、石けんかすなどが排水栓に挟まっていると、わずかな隙間ができてお湯が流れ続けることがあります。一見すると栓が閉まっているように見えるため、気付きにくい症状です。


排水栓を取り外せる場合は、浴室用の中性洗剤と柔らかいスポンジなどで汚れを落とします。排水口側にも髪の毛や異物が残っていないか確認しましょう。


清掃後は、排水栓を正しい向きで元の位置へ取り付け直します。押し込みが足りなかったり、斜めに付いていたりすると、掃除をしても水漏れが続くことがあります。


排水栓の取り外し方は製品によって異なるため、分からない場合は無理に引っ張らず、浴槽の取扱説明書を確認してください。



・パッキンのねじれやひび割れを確認する

排水栓の周囲には、お湯が流れ出ないようにするためのゴム製パッキンが取り付けられています。


このパッキンがねじれていたり、硬くなっていたりすると、排水口との間に隙間が生まれます。表面に亀裂、欠け、ざらつきがないかも確認しましょう。


TOTOのサポート情報でも、排水栓を外して異物の付着やパッキンの亀裂、ねじれを確認する方法が案内されています。


参照:浴槽の水が減る、たまらない


パッキンや排水栓を交換するときは、大きさだけで選ばないことも大切です。同じように見えても、メーカーや浴槽の種類によって形状が異なります。浴槽のメーカー名や製品番号を確認し、対応する部品を選びましょう。


排水栓のパッキンが劣化したときの対処については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。


パッキン劣化で浴槽から水漏れが!手軽にできる対処法と水回りリフォームでの解決法




■水位が排水口まで下がる場合に考えられる原因



・排水栓の汚れや取り付け不良

浴槽が完全に空になる場合は、排水栓が十分に密閉されていない可能性があります。


排水栓やパッキンに付着した汚れを落とし、正しく取り付け直すだけで改善するケースも少なくありません。タカラスタンダードでも、排水栓の緩みや汚れによって浴槽の水が減る可能性があると案内しています。


参照:浴槽の水が段々と減ってしまいます


掃除をした直後から症状が出た場合は、排水栓や内部の部品が正しい位置に戻っているかも確認してみましょう。



・排水栓のパッキンが劣化している

汚れを落として付け直しても改善しない場合は、パッキン自体が傷んでいるかもしれません。


ゴム製の部品は、長く使用しているうちに硬くなったり、変形したりします。目立つひび割れがなくても、排水口に密着できなくなっていることがあるため注意が必要です。


対応する部品が分かれば、排水栓やパッキンだけを交換して直せる場合があります。ただし、交換しても水が減る場合は、排水口の金具や浴槽下の接続部分に原因がある可能性も考えられます。



・ワンプッシュ排水栓が故障している

浴槽の縁にあるボタンで開閉するワンプッシュ式の排水栓では、ボタンや内部のワイヤーに不具合が起きることがあります。


ボタンを押しても排水栓が十分に下がらない、栓が斜めに浮いている、押したときの感触が以前と違う場合は、内部部品の不具合が疑われます。


目に見える汚れを取り除いても直らないときは、無理に分解しない方が安全です。強く押し込んだり引っ張ったりすると、別の部品まで破損する可能性があります。




■水位が追い焚き口付近で止まる場合に考えられる原因


・循環口の接続部分が劣化している

浴槽のお湯が追い焚き口付近まで減り、そこで止まる場合は、循環口周辺から水が漏れている可能性があります。


循環口は浴槽と追い焚き配管をつなぐ部分です。接続部分には水漏れを防ぐためのパッキンなどが使われていますが、緩みや劣化が起きると、浴槽の裏側へお湯が漏れることがあります。


浴槽の内側から見ただけでは異常が分からないケースもあるため、排水栓を掃除しても改善しない場合は専門業者による点検が必要です。



・追い焚き配管から水漏れしている

循環口そのものではなく、その先につながっている追い焚き配管に問題が起きている場合もあります。


配管の接続不良や経年劣化によるひび割れは、浴槽の裏側や床下で発生するため、自分で確認するのは簡単ではありません。


循環口の部品を外すと、元に戻せなかったり、水漏れを悪化させたりするおそれがあります。追い焚き口付近で水位が止まる場合は、自分で分解せず、給湯器や浴室設備に詳しい業者へ相談しましょう。



・毎回同じ高さで水位が止まる場合は浴槽のひび割れを確認する

排水口や追い焚き口とは関係のない高さで水位が止まる場合、浴槽本体にひび割れがないか確認します。


浴槽は毎日の入浴によって、温度変化や人の体重による負荷を受けています。物を落とした衝撃や経年劣化によって、細かな亀裂が生じることもあります。


水位が止まる高さの周辺を中心に、線状のひび、変色、表面の浮きがないか見てみましょう。ただし、浴槽の裏側に亀裂がある場合は、内側から確認できないこともあります。


市販の防水テープや接着剤で一時的に漏れを抑える方法もありますが、あくまで応急処置です。入浴時には浴槽へ負荷がかかるため、補修部分が再び開く可能性があります。


小さなひび割れであれば部分補修が可能なケースもあります。一方、亀裂が広がっている、複数箇所に劣化がある、浴槽の下まで水が回っている場合は、浴槽の交換も含めて検討した方がよいでしょう。


浴槽や配管の状態が気になる方は、まずは対応内容だけでもご確認ください。

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■自分で対処できる範囲と業者へ依頼した方がよい症状

浴槽のお湯が減るからといって、必ず大がかりなリフォームが必要になるわけではありません。


排水栓の掃除や付け直し、メーカーが指定する部品への交換で改善するケースもあります。まずは簡単に確認できる部分から見ていきましょう。


自分で対応しやすいのは、次のような作業です。

  • 排水栓と排水口の清掃
  • 排水栓の付け直し
  • パッキンのねじれや汚れの確認
  • メーカーと型番が一致する排水栓への交換
  • 浴槽表面の目視確認


一方、次の症状がある場合は専門業者への相談をおすすめします。

  • 排水栓を掃除しても短時間でお湯が減る
  • パッキンや排水栓を交換しても改善しない
  • 水位が追い焚き口付近で止まる
  • 浴槽の下や浴室の床が濡れている
  • 浴槽本体にひび割れがある
  • 浴室の隣の部屋や階下にも水漏れの跡がある
  • 水漏れの場所を特定できない


見えない場所で水漏れが続くと、浴槽だけでなく、周囲の床や壁まで傷むことがあります。被害が広がる前に点検を受けることが、結果的に修理範囲と費用を抑えることにもつながります。




■部分修理と浴室リフォームはどちらを選ぶべきか

原因が排水栓やパッキンだけなら、まずは部品交換や部分修理を優先して問題ありません。


小さな不具合に対して、いきなり浴室全体を交換する必要はないでしょう。現状を確認したうえで、必要な場所だけを直す方が費用を抑えられます。


ただし、浴槽以外にも次のような悩みが重なっている場合は、浴室全体のリフォームを検討するタイミングかもしれません。

  • 浴室の床や壁にもひび割れがある
  • 蛇口やシャワーにも不具合が出ている
  • カビや汚れが落ちにくくなっている
  • 冬場の浴室が寒く、床の冷たさが気になる
  • 部分修理を何度も繰り返している
  • 古い製品で交換部品が見つからない


部分修理で済むのか、浴槽を交換した方がよいのかは、実際の状態を見なければ判断できません。原因が分からない段階で交換を決めるのではなく、まずは水漏れ箇所を確認してもらうことが大切です。



・浴槽のお湯が減るときは早めに原因を確認しよう

浴槽のお湯が減っていることに気付いたら、まずは水位がどの高さで止まるかを確認してみましょう。


排水口まで空になる場合は排水栓やパッキン、追い焚き口付近で止まる場合は循環口や配管、特定の高さで止まる場合は浴槽本体のひび割れが疑われます。


排水栓の掃除や付け直しで改善することもありますが、症状が続く場合は無理に分解しないことが大切です。見えない場所で水漏れが起きていると、浴槽周辺の床や壁まで傷んでしまう可能性があります。


株式会社リフォームの松もとは、名古屋市を中心に浴槽や水回りのリフォームにも対応しています。小さな不具合だから相談してよいか迷っている方も、まずは現在の症状をお聞かせください。部分修理で対応できるのか、交換を検討した方がよいのか、住まいの状態に合わせてご提案いたします。


小さな不具合でも、原因が分からない場合はお気軽にご相談ください。

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